資金繰りが厳しいのに、銀行に追加の借り入れを相談しても「今回は難しいです」と言われてしまう。
中小企業の社長なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
私自身、20年以上会社を経営してきた中で、売上の急落、税金支払いの見通しミス、銀行からの“まさかのNG”など、資金繰りの崖っぷちを何度も経験してきました。
そんな時に痛感したのは、「銀行だけを頼りにしていると、会社は守れない」という事実です。
この記事では、銀行に頼れない状況でも社長が取れる現実的な選択肢を、私の実体験を交えながら整理します。
読み終える頃には、今日から一歩踏み出せる“資金繰りの対応策”が見えているはずです。
銀行以外にも社長が選べる手段は複数あります
結論を言ってしまえば銀行以外にも切羽詰まった資金繰りのとき、以下のように選べる手段はいくつかあります。
- 手元資金を増やす「時間を買う」方法を使う
- 支払いの時期をコントロールする仕組みを持つ
- 代替手段を組み合わせて“借りなくても乗り切る”状態をつくる
銀行に頼れないときの資金繰りの本質と問題整理
まず押さえたいのは、「資金繰りが苦しくなるのは経営が悪いから」ではないということです。
問題の本質は、お金が入ってくるタイミングと出ていくタイミングのズレにあります。
多くの社長が勘違いしてしまうのは、次のポイントです。
- 売上が上がれば自然と資金繰りが改善する
- 銀行は困ったら助けてくれるはず
- 利益が出ていれば倒産の心配はない
しかし、私が過去に資金ショートしかけた時も、決算上は利益が出ていました。それなのに現金が足りず、税金、仕入、給料の3つが同時に重なり、銀行に駆け込んでも審査に通らず…。
あの時、心臓が圧迫されるような感覚になり、「会社ってこうやってつぶれるのか」と本気で思いました。
つまり、資金繰りの問題は「銀行に断られる=詰み」ではなく、
“お金の流れをコントロールできていない”ことが原因なのです。
今日からできる具体的アクション
ここでは、私が過去の危機を乗り越える際に実際に効果があった「すぐにできる行動」を紹介します。
① 支払いの優先順位を整理する
支払いが重なるとき、全部を同時に払おうとすると詰まります。
私は当時、税金・仕入れ・外注費・家賃・給料の支払いをすべて並列で考えてしまい、どれも中途半端にしか資金を確保できませんでした。
そこで「優先度の再整理」を行ったところ、必要な資金額が実は思っていたより少ないことに気づき、無意味な焦りが消えました。
② 売掛金の入金を早める工夫をする
取引先との関係性が良い場合、「一部前倒し入金」「締め日の変更」など、実は交渉できることもあります。
私は大口の売掛先に相談した際、「一部先に支払うよ」と言ってもらい、それだけで資金がつながったことがあります。
③ 支払いサイトを伸ばす “仕組み” を持つ
銀行に頼れないなら、支払いのタイミングをコントロールできる仕組みを作ることが重要です。
後述する「請求書カード払い」は、そのひとつの選択肢になります。
請求書カード払いを社長目線で解説
ここからは、銀行に頼れない時の有力な選択肢のひとつとして「請求書カード払い(バクラクなど)」を紹介します。
経営者目線でメリット・デメリットを整理します。
請求書カード払いはどんな選択肢?
請求書カード払いとは、本来は振込で支払う請求書をカードで立て替え、支払いを最大60日ほど先延ばしできるサービスです。
代表例が「バクラク請求書カード払い」などです。
メリット
- 支払いを1〜2か月後ろにずらせるため、資金繰りの圧迫が一気に和らぐ
- 銀行審査のような時間がかからない
- 取引先には即日支払われるので迷惑がかからない
デメリット・注意点
- 手数料がかかる(銀行借り入れよりは高いことが多い)
- 慢性的な赤字を埋めるための利用は危険
- カード枠が不足すると使えない
向いている人
- 入金サイトが長く、売掛金の回収が遅い会社
- 支払いのズレが一時的に発生しているケース
- 銀行融資の審査を待つ余裕がない状況の社長
まとめ
銀行に頼れない時でも、社長が選べる選択肢は決して少なくありません。
重要なのは、「資金繰りの時間をつくる仕組みを持つこと」です。
- 支払いの優先順位を整理する
- 入金を早める交渉をする
- 請求書カード払いなどで支払いサイトを延ばす
私もこれまで何度も危機を経験し、そのたびに「一歩ずつ積み重ねれば道は開ける」と実感してきました。
あなたの会社も、必ず道はあります。焦らず、一つひとつ対応していきましょう。
※記事の真偽性及び、記事の内容を実行した場合の効果などを保証するものではありません。こちらの情報は、ご自身の自己責任でご活用ください。


コメント